mi-happilylife’s blog

コーヒー大好き、何気ない日常をいかに楽しむか、それはわたし次第

【大切な人といつまでも繋がっていられる】記念日には花を贈りませんか?

こんにちは、プレゼント大好きmi-です。

新年さっそくですが皆さんは誕生日プレゼントは贈りますか?
そりゃ自分と関わりのある誰かには贈りますよね。
家族、恋人、友人・・

私は今年で18年目のプレゼントをする師匠がいます。

そう、明日1月2日はその師匠の誕生日。
毎年必ずこの日は思い出す、今の自分があるのはこの人のおかげだと。

・師匠とは何者か

はい、初めて高校生の時にバイトをしました。
当時魚が苦手で食べれるようになりたくて魚屋さんでバイトをしました。
昔からなぜか?ストイックだったんですね〜
そのバイト先に泉ピン子のようなみんなが「奥さん」と呼ぶ
こわーーーい女ボスがいたんです。
この人が私の生涯の師匠です。

・いびられる日々

奥さんは本当に厳しかった。
当時からおませだった私は学校にもメイクをしていくのは普通でした。
放課後からバイトに入る日は奥さんから化粧を落とせと言われたり
そんないやらしい目で男をたぶらかして!とそんなつもりはないのに怒られたり。
とにかく私には誰よりも厳しかった奥さん、すごく嫌われてました。

・奥さんのブレない商売人魂

泣いて逃げ出したい時もあったが奥さんは一流の商売人だった。
店舗を二つ構える、地元では有名な魚屋さんで
奥さんの旦那さんが社長、息子二人は部長と専務だった。
そんな中いつも舵取りは奥さんで朝から大声でを張り上げて
みんなをまとめて動かした。
とてもキレイ好きで要領第一な奥さんの口癖は
「お客様は神様」
これだった。全てはお客様のために。
小さいことでも叱られた。同じ事を二度聞くことなんてありえなかった。
とにかく奥さんに怒られないように、いつもそんな行動を心がけた。

・いつの間にか一番になる

「怒られないように」を意識しながら動くと仕事がスムーズな事を実感していった。
そしていつの間にか奥さんはいつも私の名前を呼んだ。
「○○、あんたにこれを任せる」
「○○、お昼に行こう美味しいもの食べさせてあげるよ」
土日のバイトは朝の6時から大体お昼の13時だった。
奥さんは決まって私だけをお昼に連れていくようになった。
商店街の中にある老舗のステーキ屋さん
そこでハンバーグステーキをよく食べさせてもらった。
一食1800円のランチは高校生には贅沢すぎた。
なんで奥さんの態度が変わったか。
その頃には私はお寿司を他のバイトの子よりキレイに握れたし、
トレーパックもキレイに早くできるようになっていた。
商品の並べ方もゴミ袋一つ設置するタイミングまで完璧にこなせた。
いつの間にか「さすが○○、○○気が利くね」と言われるようになった。
この時に出来る人間は評価され、出来ないままの人間だと評価されないと
精神に叩き込まれた気がする。

・その後の人生に活かされる

奥さんから習った、仕事を丁寧にスピーディーに行う大切さ、
お客様の信頼を得るための日々の努力、人に可愛がられる気の利かせ方。
次を先読みして今を動く事。
全てはその後の人生に活かされた。
評価してもらえなかったら、全部自分の力不足だったと受け入れ
反省して努力することが出来たし、苦しいことから逃げ出すことはなかった。
むしろその先の達成感の喜びに向かってワクワクするくらい。
自分の事を中心に考えるよりこうした方が誰かが助かる、そう思うことが出来た。

・誕生日には花束を

奥さんの誕生日は1月2日。当時のお店も初売りは2日だった。
なので奥さんにとって誕生日は毎年一年の始めの日だった。
奥さんはカサブランカが好きでその強い眼差しと日本人らしさは
高級なカサブランカがとても似合う人だった。
初めて贈った年、私もバイト中でお店にサプライズで花が届いた。
高校生にしては3000円の花束は少し高価。
でもどうしても効果なカサブランカが贈りたかった私は
1本だけ入れってもらって他は明るい花をチョイスした。
奥さんはとてもとても喜んでくれた。
社長は愛人を作って別居生活だったし、
子供は息子二人だから、娘が出来たみたいと喜んだ。
それから18年全く会っていないい期間も欠かさず年末には
花の予約を入れ必ず1月2日に奥さんの手に届くように配達してもらっている。
奥さんはもう良い年で長い時間お店には立てなくなった。
数年前からお店に届いた花を息子が家まで届けてくれているそうだ。
そして「今年も○○から花が届いた」ととても喜んでくれているそうだ。

私は高校生の時ちょっと反抗期で
親とも学校とも揉めていた。
自分を見失いそうになっていた時に奥さんに出逢って
自分の居場所を見つけた。
家出してカラオケに止まり続けた時も
奥さんや息子たちがカラオケまで来て
一緒に歌って付き合ってくれた。
奥さんに出逢わなかったら今の私は絶対に存在しない。
毎年奥さんも喜んでくれているとは思うが
私も毎年ここで自分の在り方を振り返る。
自分に関わる全ての人に感謝する日。

今年ももうすぐ奥さんに花が届くだろう。
「私は元気に頑張ってます」の挨拶の代わり。
数年前、社長さんの不法でお参りに帰った時に久々にお会いしたが
奥さんもやっぱり歳をとっていた。当たり前だ。
でも出来る限り健康でいつまでも1月2日に花を贈らせてほしい。

私の人生のルーティーンの一つだから。
特別な言葉なんてなくても花を贈れば届く想い。
大切な人には花束を。

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カサブランカ