映画「サーミの血」感想 ※ネタバレあり
こんにちは、映画大好きmi-です。
最近知ったサーミ人の映画があると言うことで早速レンタルしてきました。
終始重たい雰囲気の映画ではありましたが深く考えさせられる内容でした。
人種差別が大きなテーマの映画ではありましたがその中で出てくる世界観にも心を打たれました。
映画の内容を話せば重く深くなりますが
今回はキレイな場面を切り取ってみようと思います。
1、サーミ人のヘアスタイル
最初から私が注目したのはキレイに編まれたヘアスタイルでした。
この文化はサーミ人以外でもあると思うのですが日本人にはないですよね。
昔でいうマゲのような物でしょうか。
映画の冒頭はいつ編んでるんだろう?自分でやってるのかな?と思っていましたが
中盤に出てきましたね。あれは仲間同士で編み合うんですね。
私は編み込みのヘアアレンジをするのは慣れていても一苦労。
文化で根付いていると自然と上手に編めるから、敏腕ヘアスタイリストになれますね。
特に主人公の少女の反対サイドから流し編みのアレンジがティアラみたいで可愛かったです。
あっラプンチェルみたいな感じでしたね。
2、ティータイムシーン
最初に出てきたのは先生が主人公の少女を自分の部屋に招き入れるシーン。
「コーヒーでも飲む?」
と言って先生はティーポットを使って花柄のコーヒーカップに注いでくれました。
まるで紅茶を注いでいるかのような、コーヒーの色味は薄めでしたね。
ますます紅茶に見えました。
次はダンスで知り合った彼とのモーニングコーヒーシーン。
少女は彼のコーヒーカップの中にチーズをスライスして入れました。
「美味しいのよ」と。
これは「僕はミルク派なんだ」と取り出しました。
ちょっと試してみてもいいじゃんって思いましたけどね。
3、伝統衣装
ヘアスタイルと同じくらい印象的だったのが民族衣装。
ネイビー、赤、グリーン、白を組み合わせた
フェルト地でできたコルトという素材。
劇中ではワンピースの中につけ襟のようにハイネックをあとから被っていました。
おしゃれなハイネックとして今でも使いたくなるような配色でした。
少女からすると民族衣装をきていることで、ラップ人だとバレて差別を受けるので
先生の服に憧れたんですよね。
確かに総花柄のオープンからーシャツワンピはすごく可愛くて
私も着てみたくなるなとおもいました。
4、引き込まれる情景
冒頭から登場したラップランドの情景。
スウェーデンの上の方、自然豊かな山の中の草原。
湖で体を洗ったり、雪解け水とも言ってましたね。凍りそう。
雄大な山が一望でき、立派なツノのあるトナカイたち。
とてもじゃないですが私はあの環境では暮らせないけれど
あれだけの自然を浴びて育ったら、いくら土地を離れても
体に染み付いたサーミの血が生まれた聖地へ還りたくなるんだろうな。
まとめ
以上劇中で私が惹かれたシーンをまとめさせていただきました。
あと「ヨイク」もよかったですね。
サーミ人たちの心を落ち着かせる大事な歌。
少女はこの歌をけぎらいしていましたが本当は歌えば自分の心も穏やかになることを知っていた。
日本人の私たちが全く知ることのない世界観と課題をキレイに描写した作品でした。
重い映画だと思わず重い印象で終わりがちですが
目線を少し変えてみると、小さな幸せや誇りの詰まった作品に見えても来ます。
今日も素敵な映画に出会えて私も幸せでした。